欧州危機に揺れた2011年“日米欧が「ゼロ金利」”に近づく

欧州危機に揺れた2011年“日米欧が「ゼロ金利」”に近づく

2011年の為替相場について、日本を主語として振り返るならば、やはり3・11が最大の事件でした。ドル円は最安値を更新し、政府・日銀は過去に例がない巨額の為替介入に踏み切らざるを得なくなりました。

 

世界的に見れば、2011年は欧州危機の1年でした。特に夏以降は、すべての市場関係者が欧州各国の政府や欧州中央銀行(ECB)の一挙手一投足を注視していました。危機の進展でさらに円高が進み、10月には再びドル円か最安値を更新。ユーロも下がり続けました。年末にはついにECBの政策金利が再び1%となり、日本、米国に続くユ― ロ圏の「ゼロ金利」が現実昧を帯びてきました。

 

しかし一方で、これだけの危機が叫ばれながら、2011年の1年間における為替レートの変動幅は限られたものでした。 ドルは10月31日の介入で、1日に8兆円規模という史上最大の円売りが行われたことで下落が食い止められ、ドル円相場の変動幅は年間で10円以内におさまりました。ユーロも、危機が叫ばれたわりにはそこまで大きく下かっていない印象です。

 

ゼロ金利政策は1999年の日本で始まりました。当時は大手銀行や証券の破たんの直後で日本経済が危機的な状況だったとはいえ、短期金利をほぼ0%にする政策は、世界から非常識だと受け止められました。ところが2008年の金融危機以降、米国もゼロ金利に踏み切り、欧州も追随しようとしています。バブル崩壊以降、「失われた20年」と呼ばれる不況にあえぐ日本は、欧米の金融政策を先取りしていたのです。

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