再び規制強化へ動く欧米。投資マネーはどこへ向かうのか

再び規制強化へ動く欧米。投資マネーはどこへ向かうのか

欧米が主導する資本主義の停滞は、少なくとも90年代にはその兆候が出ていたといえます。米国は成長を維持するために、国内外にさまざまなバブルをつくり出しました。対外的には、中国に代表される新興工業国や中東地域への投資。国内ではサブプライムローンの拡大による住宅バブルなどで資金需要を喚起してきました。

 

しかし、金融機関の巨大化と金融市場の膨張が招いたのは、バブルの拡大と崩壊後の大きな傷跡でした、大恐慌の時と同様に、欧米では規制強化に向けた動きが表面化しています。オバマ大統領は銀行の取引を規制する「ボルカー・ルール」を2010年に打ち出し、欧州でも2011年に「金融取引課税」の導入が議論されています。

 

17世紀にジェノバの金融システムが崩壊したあと、欧州の富は新大陸というフロンティアに向かいました。その後も恐慌のたび、マネーは新たな投資先を目指して世界を駆け巡りました。次のフロンティアは、民主化の風が吹き荒れたアフリカなのでしょうか。あるいはもっと別の形でマネーがビッグバンを起こし、新たなマーケットが生まれるのでしょうか。もしかしたら2012年は、欧米式の資本主義の行き詰まりから新たな展開が生まれる、象徴的な1年になるかもしれません。世界経済は重大なターニングポイントを迎えています。 2012年の為替市場も非常に難しい局面となるでしょう。

 

ユーロに関しては、欧州の金融機関が実際にどれくらいの損失を抱えているか、すべてが明らかにならない限りユーロ売りは続くと思います。日本は、バブル崩壊から不良債権の処理が終わるまでに13年もの時間が費やされました。欧州危機も問題の根は深く、元の姿に戻るまでには長い時間と膨大な資金が必要でしょう。

 

対ドルでは、ユーロに対する不安の拡大からドル買いが進むことで、どこかのタイミングで円安ドル高方向に動くのではないかと考えています。

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